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 いやあ!W杯、熱くさせてくれました!うん、うん、日本代表!よくやった!
 優勝は前評判通りのブラジルでしたが、韓国の躍進もあって盛り上がりました。
 対トルコ戦、惜しかったですねえ!一瞬のスキをついてのゴール。中盤の厳しいプレスなど、相手は日本をよく研究していたようです。

勝つためには、まず、敵を知ること!保管中の衣類の大敵、繊維食害虫について勉強しましょう。

 繊維又は繊維製品を害する害虫類は多く、このため羊毛や羽毛製品の防虫加工は広く行われていますし、衣類専用の防虫剤も多く市販されています。また、これらの繊維製品の損害が年間どの程度になるかは定かではありませんが、年間5億ドルに達するというアメリカの報告から見て、その実害は日本に置いても予想以上に大きいと思われます。

 衣類の害虫には、その加害原因に2つのタイプがあります。1つは、繊維そのものを栄養源として生育することが可能な純正の害虫で、もう1つは、繊維そのものでは生育出来ないが、牛乳や脂肪、糖分などの“食べこぼし”による汚染物質に付着し、母体である繊維も加害してしまう間接的な害虫です。
 この中で純正とみなされるものには鞘翅目のカツオブシムシと鱗翅目のイガ類とがあり、世界的に分布しているものとして前者が約10種類、後者が3種類知られています。いずれも羊毛、皮革、羽毛などや、その製品の害虫として知られ、これらに含まれるケラチンという硬蛋白を分解する能力を持ってます。

 なお、衣類の害虫はいずれも小型で、1個体の接触量は少なく、よほど長年月に渡って放置した場合を除き、衣類がボロボロになるほどの損害を受けることはまれです。しかし、本来身体の保護、防寒などの目的で発達した衣類も、近代では“着飾る”というもう1つの重要な目的を持っている為、高級品で有ればあるほど、小さい虫穴1つでも着れなくなると言う事態になります。
 ナイロンなど化学繊維には、栄養物質は含まれていないので、その被害の多くは汚染物質の付着になります。また、木綿の場合も、セルロースを分解するシロアリ類を除いて被害は少ないです。

■イガ類
 イガとは衣類につく蛾という意味で、日本では後途のイガ及びコイガのほかにジュウタンガも繊維製品の害虫として知られてます。いずれも小さな蛾であります。加害するのは幼虫期のみで、成虫は食物を採取せずに交尾・産卵が可能です。
 また後途のように、この仲間は羊毛で生育可能なのですが、栄養的には不足で、衣類の被害も他の栄養分が多く含まれた汚れた部分に多く発生します。

■イガ
成虫は体長4.5mm前翅の長さ6mm内外。静止したときは、翅をたたんで長三角形に見える。全体が短灰褐色で、前翅は光沢があり3個の黒色の斑紋を持ちます。
 1雌が40個ほどの卵を1卵ずつばらばらに繊維の隙間などに産み付け、孵化した幼虫は約24時間歩き回った後、繊維をかみ切ってつづり合わせた筒状の巣を作ります。この巣は両端が開口していて幼虫はミノムシのようにこの中に潜み、巣のどちら側の開口部からでも食害出来ます。成長した幼虫は、体長が約6mmに達し、東部が黒く、体は淡黄白色をしています。また、大きくなった巣は、長さ約7mm、幅3mm内外。巣は幼虫の成長に従って大きく作りかえます。羽化は他の一方の開口部から蛹の頭・胸部を出して行われ、空の巣は蛹の脱皮殻が巣からはみ出して見えるので直ぐに判断出来ます。

 以上のようにイガは繊維を巣材に使用するので、繊維の色がそのまま巣の色になります。例えば赤 色のウール衣類を加害した場合は、赤色の巣が点在するので容易に発見出来ます。孵化直後の幼虫は極めて狭い隙間を清潔に保存することと、防虫剤の仕様が必要です。
 25℃以下で1世代に約55日間を要し、1年に2〜3世代を経過します。幼虫で越冬して、成虫は5月上旬から10月頃まで連続的に見られますが、おもな発生期は5,7,9月頃で、産卵もこの頃集中します。
 被害は幼虫が繊維を直接食害することと巣材として切断することによって起きます。被害部の繊維は崩壊状態となり、また幼虫のふんや吐糸で汚れます。25〜30℃程度の高温で被害が多く、湿度は低いほど食害が増大する傾向があります。
 イガの幼虫は植物質を摂食しませんが、羊毛そのものも栄養としては不十分なようで、前途した衣類の有機物による汚れも栄養として関係しているようです。

■コイガ
 イガによく似ているが次の点で区別出来ます。成虫は名前とは逆に、イガよりも大きく、体長6〜8mm、色は淡橙色で金属的な輝きがあります。また前翅に黒色の斑紋がありません。幼虫の形態はイガと似てますが巣の形状が異なります。

 コイガの幼虫は、繊維など自分の食物の上に吐糸で固定した不規則な筒状の巣を作り、この中に潜んで食害します。成長と共に巣を拡大し、やがて繊維やふんで固くつづり合わせた繭を作り蛹化します。羽化後は前種と同様に蛹の脱皮殻が繭からはみ出して見えます。
 
春から夏にかけて第1回目の成虫が発生し、秋までN3〜4世代を繰り返す。秋の幼虫は越冬して翌春蛹になります。1雌の産卵数は約85個、1世代の長さは東京近辺の夏で45日前後、25℃以下で40日前後であります。
 なお、イガは動物質の食物でしか生育出来ませんが、コイガの場合は植物質でも生育が可能です。衣類の実害はイガよりも少ないです。コイガの幼虫は、98分の1mmという驚くべき隙間を通過出来るという実験例があり、これらはおそらく蛾の仲間の幼虫としては記録的な数値と思われますが、防除面から見ると大変やっかいなものと言えます。

■カツオブシムシ類
 鞘翅目のカツオブシムシ科に属する小型の甲虫の総称であるこの仲間の食性は広く、種類によって動物質、植物質またはその双方に及びます。食品害虫としての重要性も多く、おおざっぱに言えば、比較的体系の大きい種類は乾し魚・乾肉などの動物質を食し、小型のものが貯殻など乾燥した植物質を食し、中型のものが繊維の害虫として知られています。その代表種はここに示したヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシの2種ですが、これらは衣類の害虫としてだけではなく、昆虫・鳥などの乾燥標本や乾し魚などの害虫としてもよく知られています。しかし、これらの2種は、食品害虫としてよりも、繊維害虫としての比重の方が大きいのが現状です。

■ヒメカツオブシ
成虫は体長4.5〜5.5mm、紡錘形で、体色は黒く光沢がある。幼虫は赤褐色で円筒状、後方がやや細くなり、全体が赤褐色の短毛で被われていて尾端からは長い毛の束が出ています。十分成長すると、体長8〜9mmに達します。蛹は淡黄色で紡錘形体長5〜6mm。
 1年、1回発生。幼虫で越冬し、翌春4〜5月頃に蛹化する。
 約1〜2週間で成虫が羽化する。成虫の寿命は1ヶ月内外で、1雌当たり40〜90卵を繊維などの食餌物の間に産みます。孵化した幼虫は、繊維をかみ切り、穴を開けて摂食し、脱皮を繰り返して成長します。前幼虫期間は翌春までの330日間前後に及び、その間に7〜9回の脱皮を繰り返します。成虫は羽化後、絶食状態で交尾産卵が可能で、約10日ほどで殆どの卵を産み終えます。この間は次種のヒメマルカツオブシムシも同様で、屋外に出た成虫は、デイジー、マーガレット、キクなどの白花系の花に集まり、花粉や花密を摂取します。

■ヒメマルカツオブシムシ
 前種と共に世界的な衣類害虫として知らてますが、本種の場合は特に昆虫標本に対する加害も激しく、防虫剤の切れた標本箱は放置すると標本が全滅することがあります。また、動物の剥製や、飾り物の動物の角、蟹や亀甲の乾燥標本に多数発生することがあります。

 成虫は体長3mm内外。短楕円形で全体は灰黄色、鱗毛によってまだら状を呈し、灰褐色。全体は短毛に被われ、尾端からは刷毛状の毛の束が出ている。成長すると体長4mm内外に達します。

 1年に1回発生し、幼虫で越冬する。3〜4月頃蛹化し約20〜30日で成虫に羽化。成虫の寿命は前種より長く30〜50日、羽化後、10日間ほどで交尾産卵を終わり、野外へ飛び立ち、訪花する点は前種と同様です。訪花成虫は春から初夏に渡って観察され、1雌当たりN産卵数は20〜100個。食餌物の間にバラバラに産み付けます。前幼虫期間は前種と同様で、この間に6〜8回、条件によっては10回の脱皮を繰り返して成長します。

 前種と同様に、繊維を加害するのは幼虫期だけですが、前種は動物質でしか生育出来ないのに対し、本種は植物性ステロール利用の能力を持ち、植物質の食品を加害することもあります。

防虫剤使用については以下のような点に注意してくださいね!

どのようなものでも2種類以上混ぜないこと。
融点に注意。特にパラジクロルベンゼンは53℃以上では溶けてしまう。
樟脳にパラジクロルベンゼンを混入すると、4℃以上で液体となり、シミがつき、除去しにくい。蒸気の状態でも同様に液体となる。
エムペントリンは他のものとの併用ができるが、人間にわからない程度の被害もある。
防虫剤の交換は、臭いを完全に換気、乾燥してから新しい薬剤を入れること。
防虫剤の多量使用はよく利くが、洋服にとってはあまりよくない。標準使用量より多く入れて密閉状態にし、暑くなると気化し寒くなると固体に戻り(再結晶)衣服にくっつくことがある。
再結晶の場合は、風通しの良いところへ吊しておく。洗濯や揉み、擦れ合わせしないこと。
タンスの中で防虫剤は害虫の食欲を抑える働きをする。タンスの中のムシの死骸は餓死状態。
タンスの中の標準濃度ではゴキブリは先ず死なない。
苦情事例としてセーターのボタン(セルロイド)や背広のポケットにセルロイドの櫛を入れたまま収納中に、セルロイドが 脆化、溶解、変色したケースがある。セルロイドはニトロセルローズ(主剤)に樟脳(可塑剤)を混ぜたプラスチックで、製造中の不純物である塩酸、硫酸エステルなどが残留していると、光などの作用で分解する場合があり、生地を脆化させる。

※セルロイドは遊離した塩素が空気中の水分と反応して、塩素ガスを発生し、長期保管中にあった染料に作用して変色が発生したとの実例がある。
エムペントリン(ピロスロイド系)は金属のうち銅含有物にのみ作用する。従って、金銀糸、アルミ糸を加工したラメ糸には殆ど影響がない。

 大切なお洋服、守ってあげてくださいね!“食べこぼし”などのシミ等はありませんか?!今一度チェックしてみてください!

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