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 6月です!
あーんなに先のことだと思っていたW杯も、いよいよ始まりました。
個人的にはゴン中山選手やタタミ男秋田選手に、「頑張れオジサンの星!(失礼・・)
70年代生まれなんかに負けるなあ!」と、密かに熱いエールを送っちゃったりします。
世界中の何億人もの人が注目する一大イベント、いいゲームを期待しましょう。

何億人とは程遠いですが、メープルのホームページも1200ヒットを超えました。

いつもご訪問いただいて、うれしく思います。

メープルの掲示板とインフォメーション宛のメールに、ちょっと気になるお便りがありましたのでご紹介したいと思います。
ケース@ 2002年5月9日 21:25  N.U様より
「先日スパンコールのついている薄手のニットをクリーニングに出したのですが、スパンコール自体が熱でなのかUの字型に曲がってしまっているんです。
知り合いの方に借りたものなので、どうしたらよいか困っています。どうにか直す方法はないでしょうか?」

それに対する僕の返信です。
「お答えにタイムラグのあったことを、まずお詫びします。
スパンコールの変形の原因と、修復方法についてグループ員に尋ねておりました。

全員が「見てみたいっ!」と言っております。
実物を見てみないと発生原因がわからず、それによって修復の方法も可能性も変わってきますので。
ですから、ここではいくつか考えられる可能性について述べたいと思います。

まず第一に、扱ったクリーニング店はどのような説明をしたのでしょうか?
私どもの店では、トラブルが発生した場合キチンと説明をし、こちら側に落ち度があれば弁償等の処理をさせていただいております。
スパンコールがUの字になるほど変形したのであれば、当然検品の際気が付くはずですし、なんらかのエクスキューズがあって然るべきと考えます。
クレームでお持込をされましたか?

変形はスパンコール全部に発生しているのでしょうか?それともごく一部ですか?
ごく一部であるとすれば、洗浄或いはプレス時の物理的作用による変形が一番疑われます。それでしたら、当て布をして低温アイロンで軽く抑えてみてください。
温度が高いとスパンコールが変質してしまいますのでご注意を。

全体に発生しているとなると、ちょっとヤヤコシイですね。
まず、そのスパンコールは一般的な糸づけでニットに縫いつけられているものでしょうか?糸づけで全部が変形しているとすると、熱による変形、溶剤による変形の二つの可能性があります。熱による変形ならば、先ほどと同じことを試してみてください。
溶剤による変形だとすると、完全に変質してしまっていると思われますので、まず修正は不可能です。
クリーニング店が品物についている洗濯表示にしたがって処理をしたとすれば、スパンコール自体の不良、製品の洗濯表示ミスが考えられます。
どんな洗濯表示が付いていたのでしょうか?

ニットに直接接着剤等で貼り付けてある場合は、溶剤による接着剤の変質変形、熱による接着剤の変形、スパンコール自体の熱による変形、基布であるニットの熱による変形に引っ張られての変形等が考えられます。
このようなケースですと、修正は不可能です。
これもクリーニング店の処理方法、洗濯表示、製品の不良などが原因として考えられます。
あまりお役に立てずに申し訳ありません。」

ケースA 投稿時間 :2002/5/16 10:1:29 popi様より

「タイトル :頼もうと思う店とそうでない店」
こんにちは。
先日ダウンジャケットをクリーニングしたところ、表面が硬化した状態で返ってきました。
表面はポリエステル100%当然店側は「タグの表示に従っただけ。メーカーの責任」
以前、他店でクリーニングした時は、ちゃんと仕上がりました。
その店では「ドライの表示ですが、水洗いのほうが良さそうですね」と。
その時の意味がわかりました。そこはタグの誤りを経験として知り、対処法も知っていたのです。やはりそういう店に頼みたいですね。」

僕の返信
「書き込みありがとうございます。
そうですか、そんなことがありましたか・・・

以前のお店はある意味「プロ」ですね。そういうお店を目標にしています。
しかし、服を販売する側も「プロ」です。表示ミスのまま販売してたとすると、何百何千のユーザーに不利益を与えたことになります。どうぞクレームを持ち込んでください。」

ケース@の方からはお返事を頂きました。
受け取り時に説明が無かったこと、クレームで持ち込み現在スパンコールを取替え中であること、糸づけの大小のスパンコールのうち、大きいほうが変形したこと、表示は手洗い指定だったように思うこと。
現物を見ていないので、原因の特定は出来ません。
ですが、明らかに検品ミスです。その点ではクリーニング店に落ち度があります。

ケースAですが、いささか複雑ですね。
状態としては、製品に使用されていた塩化ビニールの可塑剤(柔らかくする加工剤)がドライ溶剤によって溶け出し、表面の硬化が起きていると考えます。塩化ビニールを使用している場合、当然洗濯表示はドライクリーニング不可でなければなりません。
ですから、このお店は少なくとも「間違って」はいないのです。
しかし、「ちゃんと仕上がったお店」もある・・・
事故を起こさなかったお店は、失敗を経験・知識として活かしたか、その製品に情報を持っていたか、いずれにせよ「プロフェッショナル」な仕事をしました。お客様が求めているのはそ
んなクリーニング店でしょうし、僕たちもそうありたいと思っています。
グループを作ったのも情報(トラブルや事故品)を共有し、お客様の信頼を得るためです。
最低限の正しさではなく、最良の対処法が最高のサービスに繋がると考えています。

では、販売する側はどうでしょうか?
もし、事故品の洗濯表示が「ドライ指定」だったとして、塩化ビニール使用品だとしたら、これは明らかに表示ミスです。いわば不良品ですね。
それを作ったメーカーが、事故の起こる可能性の高い製品を何百何千と販売し、利益を上げ、ユーザーに不利益と不快感を与えているとすれば、それは追及されて然るべき問題です。
それ以前に企業として、衣服を作り販売する「プロ」としての道に反していると思います。

偉そうな事をイキオイで書いてしまいました。
僕もたくさんの失敗をしてお客様にご迷惑を掛けてきましたし。
でも、その度に「プロとして信頼に応えられなくて恥ずかしい」と感じてきました。
多様化する繊維製品、様々なニーズ、プロフェッショナルであり続けることは簡単なことではありません。
それを目標に一所懸命にやっていくしかないのでしょうね。
クリーニングのプロ、作り手のプロ、そしてお客様にも「消費者としてのプロ」となって、厳しい目で僕たちの仕事作り手の仕事を見ていただきたいと思います。
 
今月のコラムの表題は「洗い残しキャンペーン」で予告してありましたっけ?
ずいぶん内容がズレてしまいました。(笑)
今年の5月は天候が不順で、肌寒い日が多かったですね。
「もう一回ぐらい着るかも・・・」と、まだ仕舞い洗いをしていないセーターや厚地の洋服が残っていませんか?
汗や汚れは時間がたつと落ちなくなってしまったり、変色・褪色の原因となってしまいます。
次のシーズンにビックリ・ガッカリしないためにも、ぜひクリーニングにお出しください。
梅雨・本格的な夏と、保管中の洋服には辛い条件の季節になります。
カビやシミの予防のためにも洗い残しの無いように・・・

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